FARET TACHIKAWA ART

no.093

ヘンリー・ムンヤラジ

Henry Munyaradzi

size
1630x390x320mm
material
stone
車止め bollard

ムンヤラジの作品はジンバブエのショナ族に深く根付いた社会観からきています。ショナ彫刻は彼が創設した流派で、自律的な芸術運動として1950年代後半に発展しました。精神的本質は物質のなかに現れる、魂は石において捉えられ姿をあらわす、というものです。石に彫られた一本の線は、石そのものの力強さと、そこに宿る精神のありかを見せてくれます。

ヘンリー・ムンヤラジ/ジンバブエ

Henry Munyaradzi/Zimbabwe

1931 - 1998

ジンバブエのショナ族の間には、1300-1600年頃まで、ソープ・ストーンを彫り、鳥などを作る習慣があった。その後宗教、政治の中心となる大ジンバブエの繁栄とともに、機能的な道具類の装飾以外、彫刻の習慣は消えてしまう。1957年頃から当時のナショナル・ギャラリー館長のフランク・マクアウェンが、自立した芸術運動としてショナ運動を奨励、展開させる。ムンヤラジも運動の設立者の一人で、その代表的なアーティストである。ショナ運動は従来信仰の為に制作した偶像などから自立した、自由な創作が基本となる。ムンヤラジはショナの精神的、社会的価値観に深く根差しながら、精霊信仰の範囲に止まらず、自然に潜在する芸術性を重視し制作していることから、その作品の評価は高い。

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