FARET TACHIKAWA ART

no.069

マーティン・キッペンベルガー

Martin Kippenberger

size
2350x1800x500㎜
material
aluminum, glass, lighting equipment
街灯 streetlamp

彼は美術がどういうものであるべきだとか、どんな役割をもつべきだとかいう規範とは全く別のところで作品をつくろうとしています。彼にとってスタイルとは作家の個性のあり方であり、行動と決意によって達成されるものなのです。むしろ彼は人にこう言ってもらいたい。「キッペンベルガーはいい娯楽だったよ」と。これは悪い文明のなかで悪い子になった彼自身にサンタクロースが怒っている作品です。

マーティン・キッペンベルガー/ドイツ

Martin Kippenberger/Germany

1953 - 1997

キッペンベルガーにとってアートとは、アーティスト自身の生き様だ。例えば84年「芸術家は、自ら神話にならなければいけない」というアイデアのもとに文筆家を雇い、ベルギーのビーチリゾートで彼が行うであろう行動と実際の行動とを執筆させ、大学の教材用に出版したり、81年にはプロのポスター画家を雇って自分を描かせる≪ディア・ペインター・ペイント・ミー≫シリーズを発表。そのスタイルは多様で、展覧会のキュレーションからレクチャー、出版など多岐に渡る。常に実現するには多すぎるほどのアイデアを持ち、多くはアシスタントやアドバイザー等に任せてしまう。他にバンドを組んだ音楽の仕事や、パフォーマンス、美しいオブジェやペインティング等の仕事もする。

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