FARET TACHIKAWA ART

no.088

フェリックス・ゴンザレス=トレス

Felix Gonzalez-Torres

size
3600 x 3840 x 300mm
material
stainless steel, processed graphic film sheet, lighting equipment
非常階段看板 billboard on the emergency staircase

トレスは、生活の場で人が身近に感じている問題意識を拡大して公共の場にもちこみ、それによって人びとに日頃忘れられていることを思い起こさせたりする作品をつくってきました。「愛」や「希望」という一見あたりまえでありながら忘れがちな問題を扱ったりするのです。立川では、永遠の時の流れを、空をとぶ鳥の拡大した写真(看板)を通して伝えているのです。

フェリックス・ゴンザレス=トレス/キューバ

Felix Gonzalez-Torres/Cuba

1957-1996

トレスは工業的な素材を扱うが、それらは何千個にも及ぶ飴の集積や紙束で、限りない複製を許される。例えば飴の作品は≪無題(大衆の意見)≫と名づけられ、観衆はそれらを持ち帰る事を許され、変化する飴が変貌する社会や消費文化など、重層的な多くの意味を持ち、見る者の心の奥に眠れる感情を呼び覚ます。また、特定の場所に因んだイメージを広告宣伝用の看板に掲示し、見る者が自己の記憶や感情をそこに投影することで、パブリック・ビルボードがプライヴェートを映す場に変わる。トレスは日用品を用いて身近に感じている問題を問い掛け、時代を共有する人々にある思いを喚起させる。1996年に死去するが、その後も2000年のロンドンとニューヨークの回顧展、2007年のベニスビエンナーレの展示などで国際的に注目を集め、現代美術の重要な作家として現在も広く知られている。

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